YMCAかわさき保育園・4才児お泊り保育のご報告
私たちの園では、4才児になると保育園に1泊する「お泊り保育」を行っています。今年は7月4日~5日です。お泊りの日が近づくと、子どもたちは「今度、保育園にお泊りするんだよね。」「わたし、おばあちゃんの家に一人でお泊りしたことあるから大丈夫!」「ママといっしょがいいな」など不安と期待を抱きながらその日を待ちます。
そんな子どもたちの複雑な気持ちを受けとめつつ担任の保育者は、子どもたちみんなが楽しみにお泊り保育を迎えることができるように、いろいろな工夫をして導入しています。今年は、お泊りの1週間前に「忍者からの手紙」が届きました。そこには、お泊りのときに「忍者」が遊びにくること、みんなも忍者の仲間になってほしいことが書いてありました。
そこで、きりん組(4才児)みんなで忍者になるために修行をすることに。担任の保育者に「忍者」が出てくる絵本を読んでもらったり、歩き方を練習したり、手裏剣や衣装を作ったり。
修行も大詰めとなり、誰にも気づかれないように園内を歩く練習が始まりました。事務室のいる主任保育士Gが忍者になりきった子どもたちに気づかないふりをしていると、子どもたちは「Gさんはちょろい、ちょろい」。すると、看護師のAさんに「そんなところで何やっているの!」と言われて、子どもたちの中では「Aさんはすごい。」ということに。こうして大人たちから暖かく見守られながら、お泊りの日を迎えました。
お泊り初日は、残念ながら大雨。晴れれば「岸根公園の忍者のとりで」に行く予定でしたが、綱島の「ログハウス」に。室内には地下通路があり、ハイハイで縦横無尽に歩き回る子どもたち。「晴れたらよかったのに」と残念がる大人を横目に子どもたちは汗だくになって遊びました。
園にもどってくるとお弁当のランチタイム。そして、お昼寝をしてひと休み。起きるとシャワーを浴びて楽しみな夜のプログラム。いつもと違って薄暗い保育室を忍者姿に着替えて、手裏剣をもって2人一組になって回ります。各部屋ではこれまでの修行の成果を見せるミッションが。平均台を渡ったり、手裏剣を投げたり。そして最後の部屋には「ホンモノの忍者」が息をひそめていました。子どもたちはびっくり。ちょっと怖かったけれど、忍者からプレゼントをもらって大喜び。中には金平糖、みんなで口に入れて「ホンモノの忍者見た?」とひとしきり忍者話に花が咲きました。そうこうしているうちにお休みタイムに。歯を磨いてパジャマに着替えて眠りました。
翌朝は、みんなで買っておいたパンとジャム、ウインナーで朝ごはん。その後は、もう帰り支度です。昨日はゆったりリュックに入っていたのに、今日はパンパン。大人に手伝ってもらってようやくパッキング終了。お迎えにいらしたお父さん、お母さんに早速「昨日、ホンモノの忍者に会ったんだよ!」と報告。中にはまた忍者の衣装に着替えて帰宅する子も。きりん組(4才児)はしばらく「忍者モード」が続きそうです。
(かわさき保育園 板崎 淑子)